ベルリン
ドイツには仕事で何度か行ったことがあるのですが,いつもライン川沿い
(つまり旧西ドイツ)ばかりでした.今回始めて,東側
(と言っても西ベルリンもありましたが)
に行くことになりました.ベルリンのイメージは,東京のようなメトロポリスを
想像していたのですが,実際に行ってみると,高層ビルがたくさんある訳でも
なく,人もそれほど多くなく,なんだか閑散とした雰囲気さえ感じました.
フランクフルトの方が,まだ大都市に思えるようでした(言いすぎ?).
特に,工事中の所や空き地がやけに多いのが目に付きました.
思うに東西ベルリンの統合はまだ完全にはできておらず,これから10年位
かけて首都として整備してゆくのではないかと,そのため,工事現場や空き地が
多いのではないかと,事実は判らないものの,そう解釈しています.
カイザー・ヴィルヘルム記念教会
初日は会議が午後からだた為,午前中に街中に出かけてみました.
これは,オイローパセンターのある辺りです.
- 写真55
- 写真56
会場
会場は,フンボルト大学です.旧東ベルリンに位置します.
ウンター・デン・リンデン(リンデンバウム:菩提樹の下)という
名前の通りが,ブランデンブルグ門から東に延びていて,
門からもそんなに遠くない所です.大きくて立派な建物なんですが,
いささか大きすぎて使いづらい感じでした.
大学の前では,露天で古本や絵葉書などを売っていました.
- 写真58
大学正門と露天.
- 写真59
大学正門から中を.古本を売っています.
- 写真57
大学正門を背に,道路の反対側を.右手の広場には,地下の書庫(だったかな?)
の明り取り窓(だったかな?)を覗ける「観光名所」があります.
ホテルとその周辺
- 写真63
室内です.やっぱりドイツのホテルは綺麗です.このホテルは新しいようで,
デザインも斬新です.
- 写真60
室内(夜).ちょっとピンボケ.
- 写真61
チェコでもそうでしたが,ドイツのダブルルームは,この写真のように
シングルベッドが並んでいるタイプのものが多いです.
- 写真62
部屋に掛けてあった写真です.ブランデンブルグ門を横から撮ったもの
と思われます.てっぺんの戦車の向きからすると,右が西でしょう.
現在は,周辺のビルはなく,路面電車も切断された線路を残すだけです.
- 写真85
ホテル正面の通りから.右手にホテルの看板が見えます.
- 写真86
ホテルの正面入口です.
- 写真87
泊まったホテルは,その対面にある少し古いホテルと連携していて,
サービスによってはこちらのホテルのフロントに行く必要がありました.
写真はその,対面にあるホテルです.
- 写真84
ホテル最寄りの,フリードリヒシュトラッセ駅.日本ではJRに相当しますね.
- 写真88
駅は高架になっていて,その下のホテル側には,この写真のように川が
流れています.観光ボートが川を巡行しているところです.橋をくぐる
ために,煙突を折り畳んでいる最中のようです.
市内観光バス
ベルリンでは,統数研の先生方とお会いしたので,
一緒に市内観光バスに乗りました.
- 写真65
最初の観光スポットは,ブランデンブルグ門ですが,残念ながら
このところずっと改修工事中で,実物は見れませんでした.しかし
この写真のように,外の覆いに門の絵が描かれ,門の向こうには
サッカーのグラウンドが見えます.もうすぐサッカーの世界大会が
ベルリンであるらしく,それに向けて気合いを入れて改修している
らしいです.
- 写真64
同じくブランデンブルグ門を,少し横から.
- 写真66
帝国議事堂です.ヒトラーが結局使わなかったとか(だったかな?うる憶え).
現在は改修されて,天井にガラスのドームがあります.写真にも少し写って
いるけれど,見えるかな?
- 写真67
「勝利の塔」です.大きなロータリーの真中にあります.
バスがロータリーを回転している時に撮ったので,目が廻りそうで,
写真もこのように斜めになってしまいました(笑).
- 写真68
ベルリンフィルハーモニーの本拠地です.
- 写真69
ポツダムプラッツ付近は,新しいビルが立ち並んだスポットで,
ソニービルもありました.モバイルPCや犬猫ロボットを
巧みに宣伝しているようです.
- 写真70
ベルリンの壁跡です.でもこれは短くて,落書だらけですね.
- 写真73
バスの前方に,もっと長いベルリンの壁跡が見えてきました.
バスはこのような2階建ての屋根無しで,前方に少しだけ屋根が
あります.ガイドさんは,この写真ように案内してくれていました.
- 写真104
ベルリンの壁跡:この写真は,バスツアー後,徒歩で行って撮ったものです.
- 写真71 ,
写真72
ベルリンの壁跡のそばにある,向かい合った二つの建物.
バスガイドさんの話によれば,ひとつがアメリカ,もうひとつがソビエトだとか.
何の建物だったかは…忘れました.どっちがどっちだったかも(笑).
- 写真106 ,
写真105
同じく,アメリカとソビエトの建物:
この写真は,バスツアー後,徒歩で行って撮ったものです.
- 写真74
「チェックポイント・チャーリー」が見えてきました.
- 写真75
チェックポイント・チャーリー:見張り小屋です.
- 写真76
チェックポイント・チャーリー:警告の看板です.
ここから先はアメリカ領域でなく,ソビエト領域になります.
- 写真78
ジャンダルメンマルクト(Gendarmenmarkt)という所の,
コンツェルト・ハウス.その正面は,とても大きくてきれいな広場でした.
- 写真77
「コンツェルト・ハウス」の端っこの部分(塔みたいなの).
これだけでも非常に大きいです.
写真78 の右に写っているのと同じで,
これは左側のもの.
- 写真81
テレビ塔です.東側のセンス溢れる建築物だと思います.
なお,球形のところには展望喫茶があり,座席が回転しているそうです.
バスガイドさんの話によれば,回転する速度を倍にしたら,客の回転も
よくなって儲かるようになった,だとか(笑).
- 写真79
テレビ塔の近くの,何だったかな…忘れた.教会なのは判るが….
- 写真83
ドームです.ここは後日,観光してきました.
- 写真80
これもドーム:アングルが悪く,工事現場が大きく写っています.
でも,ベルリンは至るところ工事中という感じでしたよ(ちょっと大げさ).
- 写真82
ドーム正面の広場と,そのそばにある建物.
歴史のあるバー
現地では,北川先生とご一緒させて頂く機会が多くあり,この日は
北川先生が日本の観光ガイドブックで調べてきた,ベルリンで一番古い?
バーに行って来ました.
- 写真89
ボートツアー
プラハ編でもご紹介しましたが,国際会議にはエクスカージョン(観光)が
付きもので,ここでは午後一杯かけてのボートツアーが組まれていました.
デッキにずっと座って,久しぶりにのんびりできたように思います.
以前,ドイツのライン川沿いに来た時は,ライン川の支流のモーゼル川の
船に乗りましたが,これも6時間位かけてゆっくりと船旅を楽しみます.
モーゼル川は特に水門が多く,時間をかけて水位を変更するのは圧巻です.
でも日本人のように,せっかちな人には,向かないかも知れません(笑).
- 写真90
定期運航のボートには,街中だけを遊覧するものがあります.
このボートツアー(貸切り運航)の最初の部分では,街中をまず遊覧しました.
ここは,現在工事中の駅で,将来は東京駅のようになるらしいです.
- 写真91
街中からだんだん郊外へ向かっています.川をはさんで左手が東ベルリン,
右が西ベルリンで,写真は左手に見える「ベルリンの壁」跡です.
落書きされています.
- 写真92
正面に,不思議な形の橋が見えてきました.
橋の高さはまちまちで,中には非常に低いものもあります.
低い橋をくぐる場合には,船のブリッジを低くします(自動で).
最も低い橋は,デッキで立ち上がる事さえできず,本当に手が届く
距離にありました(マジで).
ところでプラハや旧東ドイツのドレスデンは,洪水で大変な事になって
いましたが,ベルリンにももし洪水の影響が出ていたら,
このボートツアーは中止せざえるを得なかったでしょう.
- 写真93
ビール工場が見えて来たので,思わずシャッターを押しました.
プラハのおいしかったビールが思い出されます.
もちろん,ドイツのビールもなかなかですよ.
ドーム
ドームの全景は 写真80 です.
- 写真99
内部の礼拝堂.
- 写真98
パイプオルガンです.
- 写真100
天井です.
- 写真95
ドームの上に登りました.写真を撮る北川先生です.
- 写真94
ドームの上から,ペルガモン博物館の方を.
- 写真96
ドームの上から,会場だったフンボルト大学の方を.
- 写真97
ドームの上から,また別の方角を.ボートが見えます.
ペルガモン博物館
博物館の経緯はよく知らずに,北川先生と一緒に行きました.
ガイドブックによれば,「時間がなく一つしか博物館に行けないならば,
ペルガモン博物館に行け」とのことです.大英博物館と同様(?),
略奪系の物がいっぱい展示してあります.
- 写真101
入ったすぐの所にある祭壇?.すごく大きいです.
- 写真102
こういうのを現地で切り分けて,持って来ちゃったんでしょうね.
- 写真103
大きな門ですね.
楽器博物館
ベルリンと言えば「ベルリン・フィル・ハーモニー」でしょうか?
僕はクラシックに精通していないので,残念ながら良く知りませんが.
その本拠地ホールのそばにある,昔の楽器等をたくさん集めた博物館です.
- 写真108
2階建ての1ホールで,中央部分は吹抜けになっており,2階部分から
1階を見下ろすことができます.
出たての頃のシンセサイザーもありましたが,基本的には古い楽器が
展示してあります.ピアノ系が多いですが,バイオリン系,ギター系,
管楽器系もじゃっかんありました.楽器の構造コーナーには,
分解/切断した楽器の構造説明の展示がありました.
- 写真107
写真に見えるのは,古いピアノ.上から見ると長方形をしていて,蓋や
外壁に綺麗な絵が描かれていたりします.長方形の長い辺と短い辺に,
それぞれ鍵盤があって(フルではない),高い音域と低い音域が出るような
構造になっていました(実際に音は聴けない).二人で合奏したんでしょうね.
デパート KaDeWe
有名なデパートです.結構大きくて,品揃えもなかなかです.
食料品フロアが上の方の階(6階?)にあって,これも充実していました.
それだけでなく,オイスターバーやその他の食事処があり,
英国で食事に困っていた私は思わずハシゴで食べ歩きました.
- 写真110
オイスターバー.写真のマスターが「俺にまかせろ」的で,「おまかせ」
ができたり,「お勧め」があったりして,おかげでおいしい牡蛎を
食べられました.オイスターバーは,フランス産,北海産,ドイツ産?
が出て来ました.どれがどこ産か,ちゃんと説明してくれましたよ.
白ワインと一緒にいただきました(最初はビール飲んじゃいましたが).
「明日また来い」って言われたけど,明日帰英だったので,
「次回ベルリンに来たら,絶対寄る」って言っときました.
- 写真109
ベルリンはブルスト(ソーセージ)が有名らしいので,ここで食べました.
おばあちゃんが親切に対応してくれました.
地下鉄
- 写真111
ご覧の通り,地下鉄です.ピンボケ(手ぶれ)で済みません.
車内はたいしてキレイではなかったですが,まあ乗れるし安全でした.
自転車の車輪が少し写っていますが,自転車も乗車可能です.
地下鉄の他にも,東京で言えば山手線みたいな,地上の列車も
走っています 写真84
.
これも安全で,自転車も乗り入れ可能ですが,
面白かったのは,ギターとリコーダーの男女二人が乗り込んで来て,
演奏を始めました.こういうのはよくあるのか,乗客は誰一人として
驚きもせず,そして無事演奏を終えて,チョコっと挨拶しました.
特にチップはなかったです.
なかなか不思議な感じの曲(エキゾチックな感じ)で,面白かったです.
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Norikazu IKOMA - Nov.9, 2002 -
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