アパート暮らしを始める
新居契約までのいきさつ
最初の1週間ホテルに滞在している間,まずは10ヵ月間住むための
アパート探しに取りかかりました.ケンブリッジ大学は,たくさんの
学生や研究者等を長期/短期で外部からも受け入れている為か,
アパート紹介窓口
があります.日本でもここにコンタクトを取って,良い部屋はないか
訊いていましたが,やっぱり部屋や周辺環境等を実際に見てみない
ことには,なかなか決めにくいですよね.
さて,窓口に行くと,待ち合い室があって順番に呼ばれます.
こちらの情報を登録して,部屋の希望を言うと,データベースを
検索して物件リストをプリントアウトしてくれます.
この料金がわずかばかりかかるだけで,いたって安く,かつ親切です.
日本の大学でも,こういう仕組みがあると,海外から来た人や
短期で滞在する人には大変便利だとおもいます.
でも日本は契約に対する考え方がまだまだ甘いので,
今の時点ではちょっと無理かな〜.
あとは7月から半年・1年という契約が一般的(半年は1月からも可能)
のようで,ちょうど良い時期に来たようです.
もらった物件リストから,交通の便のよさそうな所を,まず独自に
下見に行ってみる事にしました.7月最初の週は,珍しく(だそうだ)
雨が多く,なかなか遠くまで歩く気力が湧かなかったのですが,
幸いなことに,大学からもシティセンターからも,そして駅からも
近くて,良さそうなところを見付けました.さて連絡を自分で
取らないといけないのですが,まだ電話も何もありません
(プリペイド式の携帯電話なら,すぐ入手できたようです).
そこで先程の紹介窓口に行くと,親切にも電話してくれて,
その日の19時に大家さん所に伺う事になりました.
本当,こっちの人は親切ですよ
( 辛口コメント ).
英語が下手でも熱心に聴いてくれるし,対応には時間をきちんとかける.
時間をかけるところは,僕も見習いたいですね.
何で日本に居ると,時間が足りなく感じるのか不思議です.
時間の流れ方が何か違うんじゃないか?と思ってしまいます.
大家さんと会い,部屋を見せてもらいました.半地下で,上は
大家さんが住んでいます.小さな間取りで,日本で言えばワンルーム
です.こちらではスタジオ(studio)と言うそうです.まあ遊びに来た
訳ではないので,ロケーションのいいこの部屋に決めました.
大家さんは大変親切で,賃貸契約についてもやさしく説明してくれました.
また,その後の電話の契約等もしてくれて,大変助かりました.
なお10ヵ月は半端なので,残りの2ヵ月については,もし
すぐ入居者が見つかれば返金,見つからなければ支払うという
契約にしました.家賃は高いので,結構な額ですが,背に腹は
替えられません(泣).大家さんにしても,この家賃収入で生活して
いる(その他に奥さんが何かしているみたい)ようなので,まあ
いたしかたないです.大家さんが親切なのでチャラです(笑).
新居内部と周辺
なかなか洒落た部屋なので,さっそくデジカメで写真を
撮ってみることにしました.
部屋の内部
- 写真1
部屋の中(デスクチェアー)から,
入口のドア方向を撮影.このドアの向こうに廊下が
あって,部屋の入り口とバスルームに至る.
- 写真2
少し左を撮影.台所と食事用のテーブルですね.
下には洗濯機があります.外国によくある,横向きにドラムが回転する
タイプです(日本でも最近出始めましたね).
- 写真3
さらに左を撮影.台所の全貌です.この部屋は家具付きで,
冷蔵庫と電子レンジもあります.
- 写真4
さらに左を.冷蔵庫の脇に,ちょっと隠れてますが,消火器があります.
こちらは防災意識がしっかりしていて,これらの設備(消火器,消火用
ブランケット,煙探知器)が装備され,火事の時の手順も定まっています.
- 写真5
どんどん左に回転して行きます.さっきの写真
( 写真4 )で,このカーテンは
何だろうな?と思ったでしょう??これは折り畳み式のベッドなのです.
左には勉強机があります.この撮影アングルでは,真後ろが,部屋の入口
になります.
- 写真6
勉強机.デジカメの操作に馴れていなかったので,フラッシュが光らず,
逆光で見にくくなってしまいました.これは後で補正した画像です.
- 写真7
勉強机の左の方.さらに左に行くと,最初の入口になります.
- 写真8
最初の入口に戻ってきました.今度は台所の方から撮影しています.
- 写真9
入口を真正面から.この真後ろに,折り畳みベッドがあります.
部屋の外部
- 写真10
今度は外から.勉強机の外はこうなっています.半地下ですが,
屋根はないので,光がよく入ります.
- 写真11
同じ位置から右手を見ると,アパートの入口があります.この真上は大家さん
の家の玄関です.なお,この入口の中に廊下があって,複数の部屋
の入口が並んでいます.日本のアパートと似た作りです.
- 写真13
地上から.階段を上がると大家さんの家,その手前を下がると
アパートの入口.
アパート周辺
- 写真21
アパートを出て左を見ています.ちょっと郊外にある
「グラフトンショッピングセンター」に行くには,
こちらに向かいます.
駐車車両がたくさんありますが,別に住宅街の違法駐車ではなくて,
パーキングチケット制の駐車ゾーンなのです.販売機でシールを
買って,窓ガラスの内側に張り付けるようですよ.
- 写真22
アパートを出て右を見ています.大学やシティセンター,駅に行くには,
こちらの方に向かいます.さて,これから大学に向かうことにしましょう.
- 写真14
アパートのある通りは「ハーベイロード」といいます.
通りの端(つまり交差点)には,この写真のような,
通りの名前を示す標識があります.
- 写真15
標識から,アパートの方を振り返っています.
- 写真16
この交差点からは,大きな教会が見えます.
この教会はかなり大きいので,良い目印です.
先程の標識は,右下に小さく写っています.
交差(T字路)している通りは「ヒルロード」といいます.
これを左に行けば駅,右に行けばシティセンターと大学に行けます.
- 写真17
ヒルロードを渡って,教会を見上げる.この教会の鐘の音は,
アパートでも決まった時刻になると聞こえてきます.
毎時零分は普通のボンボン時計と一緒ですが,15分や45分に
鳴る時もあって,そのルールは今のところ知りません.
- 写真23
ヒルロードを再び渡って,教会を見上げる.
大学周辺
- 写真18
通勤途中はさておき,大学の正門です.「南京玉すだれ」のような
オブジェがあります(笑).
- 写真19
大学正門の看板(?)です.大学の紋章が写っています.
ここは"Department of Engineering",いわゆる「工学部」ですな.
- 写真20
毎日,正門をこのようにくぐって(通って?)行きます.
この左手は大学の建物ではなく,「ロイヤルケンブリッジホテル」
という立派なホテルです.正面奥に手前の建物「ベイカー」があり,
そのさらに奥に「イングル」という建物があります.
大学とアパートの間(通勤路)
- 写真27
さて,大学正門から家に戻ってみましょう.視線そのままで左に動きます.
- 写真28
正門の少し左には,通りの名前の標識があります.
大学のある通りは,「トランピントンストリート」と言います.
このストリートの,ほぼ南終端に大学は位置します.
標識の後ろは,大学の隣にある「ロイヤルケンブリッジホテル」です.
- 写真29
「ロイヤルケンブリッジホテル」です.交差点がふたつクランク状に
なっているところにあります.左右に走っている通りが「トランピントン」,
左手前の道路が「レンズフィールドロード」です.
- 写真30
後ろを向いて,「レンズフィールドロード」です.まっすぐ歩くと,
大きな教会が見えてきます.
- 写真31
教会が見えて来ました.
- 写真26
さらに近くに見えて来ました.
- 写真32
教会は,レンズフィールドロードとヒルロードの交差する所にあります.
この写真は,その交差点です.教会のたもとから,「リージェントストリート」
を見ています.リージェントホテルは,この先にあります.
- 写真25
交差点から,リージェントストリートをまっすぐ眺める.
ケンブリッジにも,2階建バスは走っています.赤くはありませんが.
- 写真24
交差点を渡ってみます.左から来る車は,レンズフィールドロード
からリージェントストリートに向かっています.十字路なんですが,
左折なんだか直進(合流)なんだか,よく判りません.
左手前の道路がヒルロードで,さらに左に教会があります.
おまけ
- 写真12
こちらに来て初めてご飯を炊いて,作ったチャーハンです.
隣は冷凍の鳥肉フライと,自分で作った野菜炒め.
野菜炒めが妙に黒いのは,別に焦がしたんじゃなくて,
タレの色が濃かったため.
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Norikazu IKOMA - July 21, 2002 -
ikoma@comp.kyutech.ac.jp